リニューアルのお知らせ

本サイトは工事中のため今しばらくお待ちください。

デルフィ訪問を終えて

2018年10月、ギリシャのデルフィーを訪問した際の報告書から



 このたび南砺市友好交流協会会長としてデルフィー訪問の団長を勤めるにあたって、一つの決意をして準備を進め現地に向かいました。

 世界演劇祭を縁に利賀村が姉妹締結をして開始された利賀中学生の交流ですが、南砺市の誕生に伴って市内全域の生徒が参加する制度に転換しています。デルフィー市においてもギリシャの財政危機を契機に2010年に8つの自治体が合併し、市役所が他の地区に移って新しいデルフィー市となっています。どこか似ていますね。

 世界最古の文明発祥の地デルフィーとの交流は価値があり重要です。姉妹関係の枠組みが変化した以上新たな関係を模索しよう。そう決意して準備を始めました。

  アテネの日本大使館と渡航前から数度にわたり連絡を取りました。二十数年続いている中学生の交流事業に清水大使は感心され、大使館で生徒たちに激励をしていただくだけでなく、デルフィーに出向き歓迎式で挨拶をされました。デルフィーの関係者に対するインパクトは絶大なものがありました。

 翌日、行政センターにてデルフィーのパナイヨトプロス市長が我々引率のメンバーと会見していただきました。デルフィー市役所の担当者コンスタさんとも日本から十全に連絡を交わしてきました。南砺市と今後も交流をしていきたい。来年は南砺市に代表団を全ての中学生、先生と共に派遣したい。新たな姉妹関係を調印したい。このように市長は述べて友好交流の発展に期待を述べられたのです。

  デルフォン中学校のマッヘラ校長先生は、利賀中学校校長先生や私との打ち合わせで、学校カレンダーとの関係から、来年の南砺市訪問は7月の第1週になるだろうと言われました。

 今回の中学生たちの学校訪問・交流はとてもフランクで友好的でした。生徒たちはすぐに打ち解け、仲良くなったように思います。生徒たちの行動が南砺市とデルフィー市の友好を大きく前進させる原動力であったと改めて思います。 

  先生方始め引率いただきました皆様に感謝いたします。今回の訪問は目的を達成し今後に引き継ぐことができました。皆様の団結、温かな思いに感謝して報告といたします。

                        山辺美嗣